
いつもありがとうございます。
砺波洋子でございます。
寒気きびしき折柄、またあわただしい師走となり皆様も何かとご多用のことと存じます。また、12月に入り本格的な寒さがやって参りましたね。この時期は1年の締めくくり、様々な方と今年1年を振り返る時間も多々あるかと思いますが、くれぐれも風邪などひかぬようご自愛下さいね。
さて、間もなく2015年度も終わりになろうとしておりますが皆様はどのような1年になったでしょうか。
今年は企業にとって『明』と『暗』が色濃く出た年だったと感じます。『明』の方向に出たのは大手自動車関連や通信関連の事業、『暗』と出たのは住宅関連の事業でしょうか。
特に、今年の後半に起きた某建設会社の改ざん問題は一般の消費者に対して大きな衝撃を与えた事件でしたね。お住まいになっていた居住者も不安だったと思います。
ここで大きく知れ渡ったのは、発注した会社が何重にも渡る下請けの会社を経由した流れでしょう。いわゆる旧体質の流通の仕組み。丸投げしている事に対して全く内容を把握できていない事が明るみになってしまいました。
例えば丸投げするにしても、発注者は一連の流れを把握しなければいけないのですが。既にインターネットを介して今回の事が拡散して、収集がつかなくなっており企業のイメージも大変傷ついてしまいました。
では、このような時代に企業は何をしなければいけないのか…。
それは、『律する』という事。
企業を律する…、己を律する。
これからの時代は企業も経営者も何事にも律していかないといけません。損得勘定や会社の売り上げのみで物をみてしまう事。そこには、夢を見て将来の明るき希望をイメージした消費者の絵は全く見ることは少ないでしょう。
そのような考えは今の時代背景が許しません。
今回の事件に関して一つ提言があるとすれば下記のキーワードが重要です。それは…冒頭でも使った言葉。
『明』と『暗』
『明』とは視覚で認識できるもの。
『暗』とは視覚で認識できない目に見えない事。
今回の出来事は『明』に対してのみ偏った結果このような事件に発展してしまったのでしょう。これからは、『見えない世界』が非常に大事になって参ります。見えないから良いという考え方・行為はこのように完全に裁かれる事に気付いて頂きたい、今回の某建設会社のように。
見えないところでどのように対応するか。これは精神の次元になっていくお話ですが、要は会社そして己と向き合う姿勢が非常に大事になっていくという事です。
『己を律して、見えない世界を大事にする』
このキーワードを心の片隅に置いて置いて頂ければ嬉しいです。